次2026-09-10
9月8日から9日にかけて、第15回中国知的財産年次大会が北京で開催されました。今回の大会は「『第15次五カ年計画』期間における知的財産事業の質の高い発展を力強く推進する」をテーマに掲げ、政府機関、研究機関、企業、中国国内外の知的財産サービス機関などから8,000名を超える関係者が参加しました。
大会では、メインフォーラム1件、専門分科フォーラム13件、および20件を超える関連交流・マッチングイベントが開催されました。CANTOOPからは、事業開発部ディレクターの袁茜(Yuan Xi)がチームを率いて参加し、メインフォーラムや各専門分科フォーラムへの参加に加え、国内外の知的財産サービス機関との幅広い交流・意見交換を行いました。

開幕式では、今後の知的財産政策の方向性が明確に示されました。中国の知的財産政策は、これまでの「量的拡大」を重視する段階から、「質と効果の向上」を重視する段階へと本格的に移行しており、高価値特許の育成、科学技術成果の実用化・事業化、中小企業の海外における知的財産権保護、ならびに権利侵害に対する懲罰的損害賠償の強化などが重点課題として示されました。
また、会場では最新の知的財産関連統計も公表されました。2026年7月末時点で、中国国内における有効な発明特許保有件数は566万7,000件に達し、そのうち高価値発明特許は236万件に上りました。さらに、PCT国際出願件数について、中国は7年連続で世界第1位を維持しています。
今回の年次大会では、主な注目テーマとして、改正「商標法」の施行移行期に関する議論、人工知能(AI)時代における知的財産ガバナンス、ならびに特許の事業化とオープンライセンスが挙げられました。
同時に、知的財産サービス業界そのものも大きな構造的変革を迎えています。AIツールは知的財産業務のバリューチェーン全体に広く浸透しつつあり、東南アジア、中東、ラテンアメリカなどの新興市場の成長に伴い、国際的な知的財産サービスへの需要も急速に拡大しています。さらに、企業のニーズは、単に特許権を取得することから、リスク管理、グローバルな知的財産ポートフォリオ構築、知的財産資産の活用・価値向上などを含む、総合的な課題解決へと移行しています。

大会期間中、CANTOOPチームは、海外機関とのビジネスマッチングエリア、各分科フォーラムの休憩時間を活用した交流、需給マッチングセッションなど、さまざまな交流機会を積極的に活用しました。東南アジア、中東、欧州をはじめとする複数の国・地域から参加した知的財産事務所、知的財産関連機関および業界関係者と、対面での意見交換を重ねました。
交流では、クロスボーダー業務における連携、案件の相互取次ぎ、情報共有、ならびに中国企業の海外展開を支援する知的財産サービスの共同提供など、多岐にわたる協力の可能性について意見を交わしました。
海外の知的財産関係者からは、各地域における最新の政策動向、審査実務上の運用、産業界における知的財産ニーズなどについて、現地の実情を踏まえた情報共有が行われました。一方、CANTOOPからは、中国のイノベーション企業や製造業企業が海外展開を進める際に直面する実務上の課題について説明し、複数市場での同時的な知的財産ポートフォリオ構築、特許資産に関するコスト管理、早期段階からのリスク予防など、共通するニーズを踏まえながら、より効率的かつ緊密に連携できるクロスボーダーサービス体制の構築について意見交換を行いました。

中国企業のグローバル展開が加速するなか、国ごとに独立してサービスを提供する従来型のモデルだけでは、企業が求める「一つの事業で複数市場へ展開する」という複合的なニーズに十分対応することが難しくなっています。
CANTOOPは、今後、複数の国・地域の知的財産専門家とのコミュニケーションおよび協力体制をさらに強化し、海外サービスネットワークの一層の拡充を図ってまいります。これにより、中国国内と海外のサービスリソースをより円滑につなぎ、国境を越えた業務連携を効率的に実現するとともに、国内企業の海外展開を支援する一貫性と実行力を備えたグローバル知的財産ソリューションを提供してまいります。各国・地域における知的財産コンプライアンスや競争上の課題に対しても、より的確に対応できる体制の構築を目指します。
CANTOOPは、今回の年次大会を通じて得られた政策動向および業界への知見を、今後の実際の業務へ着実に反映してまいります。高品質な発展という方向性を踏まえ、高度な専門的判断を中核に据えながら、AIツールの活用を融合し、海外知的財産ポートフォリオの構築、リスク予防・管理、特許資産の運用・活用など、知的財産業務のバリューチェーン全体にわたるサービス力を継続的に高めてまいります。
企業ごとの事業特性やグローバル展開戦略に応じたオーダーメイド型の知的財産ソリューションを提供することで、イノベーションの担い手が知的財産の価値を最大限に活用できるよう支援するとともに、企業の研究開発、技術革新、そしてグローバルな事業展開を力強くサポートしてまいります。
